「まほうのらんぷ?」
「願い事を3つだけ叶えてくれるらしい」
「そのランプを取りに行けるのが、、お前だけなんだよ」
「いやだ」
「「なんで!」」
「めんどくさいから」
天使のような微笑みで、はく言葉ではない。
王宮仕えのお使い様も、ほとほと困った様子である。
「その魔法のランプとやらがいる理由を聞いても良いか?」
「「変態撲滅」」
「いく(それは行かなきゃ世界の破滅が待ってる)」
「そうか!良かった!」
「ホント。まじで有り難い」
「それで、そのまほうのらんぷはどこにあるの?」
「連れて行くさ」
「夜に此処に来てくれや」
「分かった。でも良いのか?」
「なんで?」
「危険なところだと予想が立てられる」
「へんたいのほうがきけんだとおもう」
「そうだな」
そんなこんなで夜。
いかにもな青白い満月が、
まるで落ちてきそうなほど。
手を伸ばせば届きそうだ。
「絶対に魔法のランプ以外には触れるなよ?」
「わかった」
「帰ってきたらご馳走するぜ!」
「うん。いってきます」
ベックマンに手を引かれて、
ぽっかり口の開いた洞窟へと歩を進める。
中に入れば、成る程、
見た目からしてそんな感じで。
山のように積まれた金貨や宝石が、ごろごろと転がっていた。
「あ、へんなじゅうたんがころがってる」
「触るなよ」
「うん」
という感じで、空飛ぶ絨毯スルー。
まあ、それ以上のボディーガードが付いているので、問題ない。
入り組んでいるのかと思えば、一本道な洞窟。
これなら、誰だって取りに来られると思ったことは、
一応、内緒にしておこう。
「あれかな?」
「だろうな」
あからさまに、矢印で、魔法のランプと示してあるから。
「これを持って帰れば良いんだな」
「ベック、だめ・・・かなあとか、おそかったねごめん」
自分が一応にも選ばれたのだから、
自分以外は触ってはいけないのではないか・・・。
なんて、悪い予感が的中したらしい。
ぐらぐらと、地下の洞窟が揺れるなんておかしいと、
考えてる場合ではなかったのは確かだ。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
「ベック、ねぶそく?」
「そうかもな」
「へんたいのせい?」
「十中八九そうだろう」
「だったらしょうがないね」
彼にしては珍しい失態かも知れない。
項垂れているベックマンの服を掴みつつ、
崩れてしまった来た道を見やった。
しょうがないのでしゃがみ込んでみる。
成るようにしか成らないというのがモットーなもんだから。
「これは俺でもどうしようもなさそうだ」
「うん」
「悪かったな」
「いいよ」
目の前に、擦って下さいとばかりに鎮座したランプ。
「どうする?」
「の好きにしたら良い」
まあ、これ以上悪い状況には成らないだろう。
多分。
はそっと金色に輝くランプを手に取ると、
ごしごしと擦った。