「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
ただ呆然と、その光景を数分見つめて、
2人はすくりと立ち上がった。
「出口さがそう。ベン」
「そうだな」
「待て」
「ほんぺんでも出てきてないのに、なんで・・「もうすぐ出てくる」
「それよりあんた、こんな所でなにしてんだ」
「ランプの精らしい」
「それは見りゃ判る」
「七武海も暇でな」
「(それ言って良いのか!!??)」
ふうっと溜息をついて、
もうもうと立ち上る煙の中から現れた、
ランプの精こと、ジュラキュール・ミホーク。
通称鷹の目。
「じゃあ、ここから出してくれるの?」
「そうしたいのは山々だが」
「だが?」
「理論上無理だ」
「・・・・・・・・はあ?」
「?」
「えっと、なんで?(危ない危ない)」
「此処で剣を振って見ろ。土が崩れ、
重みに耐えきれなくなった洞窟が崩れることが目に見えている」
役立たずが。
なんて、思ったことは内緒にしておいた方が良さそうだ。
「まあ、振ってやらん事もない」
「(あれ?何個かルール守ったら、願い事3つだった筈・・・)」
「どうすりゃ良い?」
このまま此処で野垂れ死ぬのだけは勘弁したい。
どれだけ頭をフル回転させても、
地下にできたこの洞窟から逃げられる術は、
目の前のランプの精とやらに任せるしか、
方法はないと思うのだから。
「を・・」
「行こう。自分達で出口を捜した方が・・」
「まって。おれを、なに?」
「宮殿に向かわせて欲しい」
「?」
「何故だ」
「了承した方が身のためだ」
明らかな脅しを含んでいることも、
スルーしておいてあげよう。
まあ、想像していたようなやましい内容ではなかったので、
とりあえず聞こうと、
もう一度腰を沈めた。
「いいよ。りゆうはあとで」
「!!」
「だって、ここから出られないと、ベンもおれも、しんじゃうんだよ?」
例え、物語上、
主人公は大抵死なないと決まっていても、だ。
「・・・」
「おれは、いっしょにまた生きたい」
「わかった」
すっかり蚊帳の外になったミホーク。
準主役ぐらいの位置なのに、
何故か、かなり影が薄く見えるのは、
気のせいではないのだろう。
「了承するな?」
「うん。したらここから出せるんでしょう?」
「嗚呼」
一降りされた黒刀。
気付いたときには、
砂漠のど真ん中のオアシスだった。
「とりあえず、たすかったね」
「とりあえず・・・な」
どうせなら都まで戻してくれればいいものを。
役に立っているのかいないのか際どい精を見やって、
2人は溜息をついた。