約束したよね。




私とキルアはいわゆる幼馴染。

生まれたころから、ずっとね。

いつも仕事を一緒にやってる。

どこに行くのもずっと一緒。



ある仕事帰りの日。

キルアと一緒に街へよってくことになった。




「キルアいいの?イルミさんにおこられるよ?」

「いいじゃん。久しぶりにとの仕事だったんだぜ!」




キルアは甘いものが大好きなので仕事はついでのようなもんで、

寄り道ばかりするからイルミさんがココ最近はずっと同行していた。




「まぁ、仕事終わったしいいけどね。」

「だろ?今日はどこへ行こうかなぁー♪」




浮かれ気分のキルア・・・・・・

ものすごい機嫌がいい。




「そういえば、このあたりに新しいケーキ屋ができたんだぜ!」

「じゃ、そこ行く?」

「そーだな。・・・けど、向こうの店も新しいの置いてあるし・・・・・・」




そういって新しいケーキ屋のある方向とは逆の方を指差す。

・・・・・・肉眼で見える距離ではないので店は見えない。

もちろん新しいケーキ屋も。



そして手を顎にかけて悩んでいるキルア・・・

こうなるといつまでたっても決まらないのがいつものパターン。




「じゃあ、両方よってこうか?」




こう私が言わない限り帰れない・・・




「よし、行こうぜ。まずはあっちの方に・・・」




キルアは私の手をとって走り出した。

そりゃもう、高速で。




「そんな、走らなくても・・・」

、時間ないだろ?他の店にも行きたいし!」




振り向き、嬉しそうにわらった・・・

こんなにハシャグキルアを見るのは久しぶり。

よっぽど遊びたかったのかなー?



ついたケーキ屋は、ケーキ屋って言うよりもお菓子屋。

ものすごい種類のお菓子やケーキ、パン、チョコ、キャンディーが並べてあった。




「ほぁ・・・すごいねこの店。」

「俺のお気に入りなんだぜ、ココ。」




いろんなのを一つの袋に入れて100グラム単位で売ってくれる。

量り売りのお店。




「キルアってケーキ食べに来たんじゃないの?」

「いや、ここ毎週新しい種類のお菓子入るから来たかったんだよな!それなのにイル兄が・・・」

「なるほど。それでか・・・」




わたしと仕事のときはココに来たことはない。

この街自体、はじめてきたし。




「それにも連れてきたかったし♪」

「ありがと。」

「それよりこれ買ってこうぜ!んで、俺んちで食べよう。」

「じゃぁ同じの買わない方がいいね。」

「ん。俺あっちで買ってくるからは向こうな!」

「わかった。」




私はキャンディーがいっぱい並んでる方で適当に選んで詰めた。






30分後。

キルアがこちらへ来た。




〜♪」

「あ、!!!!!なにその量!!!!!!!」




私がお菓子を詰めている袋はだいたい60cm×40cm位の袋

それでも十分なんだけど・・・




「どうしてそんなに大きいの!!」




だってキルアの腕に収まってる袋私の背よりも高い!!!!




「だって、最近これなかったし。新しいのが増えてたんだぜ!」

「けど、買いすぎ!!!」

「買いだめ♪また何時来れるかわからねぇし。」




たしかに。

私達は遊びに来てるわけじゃないもん。




「そうだねーイルミさん次はきっとついてくるよ。」
「そうだなぁ・・・」




グイ!―




急に後ろから服を引っ張られた。

キルアは目の前にいるし・・・




姉、お兄様。」




着物をきた子供が立っていた。




「カルトか・・・びっくりした。キルアがとうとう分裂したかと思ったよ。」

「すみません。」

「それよりお前が来たってことは・・・」

「お母様はいません。」

「なんだ・・・よかった」

「伝言を伝えにきたんです。」

「だれから?」

「ミルキお兄様からです。」

「げ・・・」

「ミルキさんから伝言なんて珍しいね。」




ほんとに珍しい。

っと、いうか私が避けてるんだけど・・・



だいぶ前になんかのアニメをカルトと一緒にみてて

声を真似してみたらソックリだったんだよねー。

それを聴いたミルキが録音機を持ってずっと後つけてくることがあったから・・・



あれはすっごく怖かった。

(あとでイルミさんに言いつけてやったけど。)




「今日は親父とお袋がいないから早く帰って来い、だそうです。」

「なんで?」

「さぁ・・・?」

「もしかしてまた追いかけられるんじゃ・・・」




背筋に寒気がはしる―




「また、って?」




そういえばキルアはしらないっけ・・・




「少し前にミルキお兄様に姉追っかけられたんです。
それはもうしつこく。変な機械を持って。ね?姉。」

「ははは・・・」

「むぅー。なんでカルトが知ってて俺は知らないんだよ!」

「あわわ・・・ごめんね。キルアにいったらミルキさん死んじゃうと思ってイルミさんに言ったんだ。」

「もしかして知らないの俺だけ?」




ゾル家の人はみんな知ってるね・・・




「うん。」

「・・・・・・今度からは俺に言えよ!?」

「うん。ごめん。」

「いいって。約束な!」




指きりをして―

約束した―




「俺がを守ってやるから」




そのあと、新しくできたケーキ屋に3人でよって、キルアについてゾル家に帰りました。

買ってきたお菓子をキルアとカルトと三人でわけて食べた。

そして今日は久々にゾル家に泊まる♪



夜中に恐ろしい?悲鳴?が聞こえた・・・・・・・・・

気がするだけかも♪

闇討ちには気をつけて★