ただひたすらに
啄ばむ様なキスを繰り返す。
ぬくもりを求めようと、抱きつく腕に力を込めた。
拒絶されないと分かっていて、
同意も何もなくコトを進めようとする自分の、
心を制御出来ない。
「・・・・っは」
漏れた吐息が、
真っ赤になってこちらを見つめる、綺麗な心の持ち主が、
ちくりと胸の奥をさすけれどでも、
誰か、と、呼ぶ名もない自分が求め続けた、
ヌクモリに抗う事が出来なくて。
「あったかい・・・」
シャツのボタンを外して、するりと入れられた手。
彼女の口から洩れた言葉に、
突き放そうと力を込めた手はゆるやかに抱きしめる手に変わっていた。
その言葉が、自分には、寂しいに聞こえたから。
驚いたように身じろいだも、一瞬の事で、
また、自分の肌に手をはわしながら、
ゆうっくりとぬくもりを感じているのだろう。
「・・・っ」
刺激を与えられた胸の突起に、下半身が反応する。
艶めかしく動く掌が、舌が、吐息が。
「気持ちイイ?」
初めての行為に、ただただ戸惑うばかりで、
青根は、震える頭を、に向けることしか叶わなかった。
「嬉しい」
今まで見た中で、一番綺麗な笑顔で、は笑っていて、
同じ口を動かして、脱いで、と紡ぐ。
解放された、既にそそり立っている肉棒を、
何の戸惑いもなく口に含み、ゆっくりと上下を繰り返す。
今までと比べ物にならない刺激が、背骨を走った気さえする。
「んっ・・・ふ・・・」
ふしだらな音が木霊して、
それさえ快楽で、
せり上がってくる何かを抑える事もなく、青根は1度目の絶頂を迎えた。
「若いね」
ごくりと白濁の液体を飲み込んだのだろうか。
さらに羞恥で暑くなっていく顔を、抑制する術なぞ、持ち合わせていない。
一度吐きだしたそれは、そんな事ありませんでしたという様に、
まだ、そそり立ったままだ。
「そのままで、良いよ」
自らの秘部へ指を出し入れして、
少しほぐしたは、フローリングに横たわっている青根にまたがった。
ゆっくりと沈められていく腰。
同時に電撃のように走る快感が、波のように襲う。
「あっ・・・ん・・・」
「っ・・・」
部屋に木霊する喘ぎと、身体のぶつかる音。
アツイ。
同じ様でいて、少しずつ変化を付けているのだろうか、
頭の中がふわふわしていて、何も、考えられない。
「・・さっ」
「イイよ。大丈夫だから・・っふぁ」
今は、いつだろう。
2度目の欲望を吐き出して、青根は意識の沼に落ちて行った。