どがっしゃぁぁぁぁ!!!!




朝っぱらから、物凄い音が、

赤髪海賊団の船に響いた。




「地震っすか!?」

「なんでもない。、大丈夫か?」

「うん。へいき。よけるのなれてきたから」

「えっと・・・」

「この塊掃除しとけ」

「はっはあ・・・ってお頭!!??」




今日も今日とて懲りもせず、

に抱き付こうとしたシャンクスは、

地面とお友達になりました。




「あ〜あ〜今日はまた一段と豪快にぶつけたな」

鼻血で汚れるぞ

そんなばかなことしないよ

・・・」

「ひっ」

「避難だ」

「菓子食いに行くか?」

「行く!!」




かくしてゾンビのように這いずってくる変態から逃れ、

は厨房へと避難した。




「かるばどす、きょうのおやつなに?」

「エッグタルトだ」

「こんなちっちぇので良く腹ふくれるな!」

「お前の胃との胃を一緒にするんじゃねえよ」

「ちげえねえ!!」

「フルーツティー好きだっただろう?」

「ありがとう!!」




満面の、裏表のない、天使のような笑み。

このような時しか見なくなった彼の笑顔に、

厨房にいた大人共の顔が危うい。

そんな彼は黒人の料理長で、

がっしりした体つきとは裏腹な寡黙さ加減。

赤髪海賊団のキッチンを統べるにしては、

少し静かすぎると言っても良いだろう。




だがまあ、

甘いモノは好んで食べない。

だったの味覚を、

3時に甘いモノは欠かせない。

に変えた張本人であるからして、

今のように、小さな手で零さないように、

おやつを食べるが見られるようになったのも、

彼の努力の賜物である。




、ついてるぞ」

「え?あ、ごめん」




至極当たり前のように、指から舐め取られたフィリング。




「カ〜ル〜ヴァ〜ド〜ス〜〜〜」

「なんだお頭。夕飯はまだだぞ」

「てめえ、になんてエロイ事を!!




それが既に、邪な心で見ているからこその見解だとは、

まったくもって気付かない我らが船長。




「やり出したのはだ」

「なんだと!?!それじゃあ俺のも舐め・・」

やだ




勿論、涙で崩れたお頭を、

全員が殴りに掛かったのは言うまでもない。




「こうゆうのがくしゅうのうりょくがないっていうんでしょ?」

「そうだぞ。見習うなよ」

「うん」

「明日は何が食べたい」

「なんでもいい!かるばどすのおやつぜんぶすき!」




好き好き好き好き。

エコーが勝手聞こえてきた至福の言葉。

にったりゃあと顔がにやける。

寝転がったままにやける。




「そこの変態海に投げ捨てておけ」

「りょっ了解っす」




[オリキャラ説明]
カルヴァドス:がたいの良い黒人料理長。冷静さはピカイチ。