Cosmos:少女の純潔



「また?」

「そのようだ」




吹き荒れる雨風を窓の外に感じつつ、

無謀な挑戦者に迎え撃つ。




「気を付けてね?甲板滑りやすいし」

「夕餉は・・」

「勿論、待ってる」

「・・・・・直ぐに戻る」




あたたかい内に食べていればいいのに、

いつだっては、自分の帰りを待っていてくれる。

それが、至福だ。

生きていることだとさえ思える。




今日もまた、小物を何振りかして、

船を直ぐに沈めて、少し冷めてしまった夕餉を食し、

ベッドで温もりを感じられる筈だった。

筈だったのに・・・。




「ミホーク!!!!」




伸ばした腕も届かなかった。

自分が海に落ちたと分かったのは、

呼吸が苦しくなった後で。

ただただ濁った海の中できらりと、

いつだったかに送ったペンダントが、光った気がした。








「・・・ーク!・・・ホーク!!」




声が、聞こえる。

呼ばれるままに、重たい瞼を開けば、

泣き腫らしたが目の前にいて。




「莫迦!莫迦!!気を付けてって、言った、のに!!」




彼と自分の中に流れる年月が違う事なんて、

分かっていると思っていた。

絶対に、自分を残して、彼は死んでしまう。

それを、受け入れていると思っていた。




「悪かった」

「いやだ・・いや!」






しょっぱさと、血の味がする、キス。




「定めだ」

「そんなの、分かってる!分かってるよ!!」




貴方が、いつか先立ってしまう事実。

いつかなんて、今だったかも知れないのに。






「独りなんて・・・やだよぉ・・・・」




いつも、気丈に、しっかりしていなくちゃと。

帰る場所で在り続けるために。

脆く自分に項垂れる君を、独りになんて。









深い深い口付け。

求めていることが分かる。

君のして欲しいことが、

貴方のしたいことが、

解る。

独りになんてさせやしない。

独りで死んでいくなんてさせやしない。

だから・・・・。




「ミホーク・・・・傷が・・あっ」

「大したことはない」




首元に埋めた唇で、そっと海水塗れの肌を吸う。

捕まっている服はぼろぼろで、

容易く引きずり下ろせてしまった。




「んっ・・・だめ、あぁ・・」

、見せてくれ。目に焼き付けておきたい」




明日かも知れない、別れの時を、自覚してしまったから。

豊満とは言えない胸を揉みしだきながら、

そっと坩堝へと指を進める。

口内で転がしている頂きは、少しずつ堅さを増していて、

こんなにも、女に喜びを感じたことがあっただろうか。




「ふっ・・・あっん・・・・・そこっやぁ」

「イイのか?」




の反応が可愛すぎて、

今、この瞬間まで抱いた女のことなど吹っ飛ぶくらいに。

君が初めて。

貴方が初めて。




「やだぁ、みほ・・んぅ・・・」




指の代わりに舌を出し入れして、

濡れそぼっている其処を慣らしてゆく。

はち切れんばかりの雄を抑えながら。




「怖いか?」

「痛くするの?」

「加減がきかぬかも知れん」

「ミホークなら平気」




少しずつ埋め込まれていく肉棒。




「っ!」

「大丈夫か?」

「ったぃ・・・ああっ!!」

「もう少しだ」




完全に埋め込まれる。

これで一つに溶けられる。




「はあっあぅ・・・ぃあっ!」

「動くぞ」




歯止めなんてきかなかった。

けれど、幾分にも慣らした其処は、

ミホークのものに絡みつきながら、締め付ける。




「ああっ!んぁっ・・!!ひっ」



「みほっ・・やっ・・・」




見上げてくる瞳が、

締め付ける坩堝が、

立てられる爪が、

全てが、

ミホークをあおって。

打ち付ける速度を早めるまでに、時間は掛からなかった。




「ああっ・・っぁ!んあぅ」

っ・・・もうっ」

「あああああっ!!」




これでもう、独りじゃない。




Thanks 10,000hit. To ナコ様