Gerbera:常に前進
「なんで俺様が」
「諦めろボス。嗚呼、そこの角、Uターン?」
「どかすが」
ルッスーリアお手製の、
ピンクピンクしたハートの買い物袋で殴りつけようとも、
大していたくないのだが、
今来た道を戻ったら、アジトにつくのは必須。
そもそも角をUターンとはどうゆうことだ。
いや、それより以前に、
なぜ、ボスであるザンザスが、
このような買い物に赴いているかという経緯は長くなるので省くとして、
まあ、かくかくしかじか、このような状態になったのである。
「だからボス、そこを左ですぐ左の右行って左で左だ」
「明らかに違うのは俺でもわかる」
「ジェラート食べたいな」
「黙れ」
「買って来る」
「撃ち殺すぞ」
「当たるわけない」
「・・・・・」
「街中で銃はやめとけ。もしかしたら流れ弾がボスに当たるかもしれない」
「かっ消す!!!」
ものすごいオーラと、死ぬ気の炎を出しながら、
鬼ごっこin街中のスタート。
一般住民に迷惑かと思いきや、
物は壊していないようで。
そのあたりはまだ、常識があるの、かもしれない。
「買い物ができない」
「お前の所為だ」
「銃をおさめろ」
「お前を貫いたらな。」
「だから・・・あ、ジェラート」
「死ね」
「ボス、食べたい」
見下ろされて言われたって、可愛げなんてない。
ない筈なのに、ルッスーリアにあずけられた財布から、
コインを数枚取り出して、
屋台に向かう自分がいるのがおかしすぎる。
「コーンはボスにプレゼントだ」
「いるか。さっさと食え」
「もうすぐ着くな」
「何・・・嗚呼・・・・」
本来の目的は買い物で。
歩いて走って追いかけかけられ、結局着いていた行きつけの薬屋。
「買うのは便秘薬だったか?」
「目薬と包帯をどうやったらそう聞き間違える」
「恋の妙薬と灸だな」
「もう良い。外で待ってろ。カスが」
待ってろと言ったものの、
こいつに背を向けた瞬間、自分が多大なる被害をこうむることが、
ふと、よみがえってきたザンザス。
ドアを開いて、後ろを振り返り、
速攻で歩いている猫を食い殺しそうなの腕を握った。
「一緒に来い」
「どっちだ?はっきりしない男は嫌われるぞ?」
「黙れ」
何よりも先に、被害を最小限に抑えることも、
ヴァリアークオリティー。
俺はボスだ俺はボスだ俺はボスだ。
巨大な男と手をつないだまま、最速で薬屋での買い物をすませ、
手をつないだままアジトに帰ったザンザスは一言、これが最後だ。
そう口にして、部屋にこもったとか。
「ボスで全員ね」
「やっぱりマーモンだけなんじゃん?」
「当たり前でしょ」
「ボスは病気か?」
「お前の所為だお前の」
そんなこんなで、ヴァリアーのお約束一つ追加。
と買い物には行くな。
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