誰か本気でこの変体をどうにかしてくれ・・・。
俺の些細な一言。
俺的には普通に会話を進めていたつもりなんだが・・・。
から生まれたこの状況。
マルコが何故かシャンクスに死にそうなくらい揺さぶられている。
いや、そろそろ窒息死するかもしれない。
「お頭!!その手を離せ!!」
「何をしているんだ赤髪!!!!」
ヤソップやビスタが止めにかかるけれども、
ずうっと、をだまくらかしやがってこの野郎。
どう落とし前付けるんだ。え?
みたいな台詞を吐いている。
そして、俺にはさっさとどうにかしろ的な視線が山ほど突き刺さっている。
ああ・・・フーシャ村に残ればよかったかな・・・。
「しゃんくす?」
「なんだ。今取り込み中だ」
「おれ、まるこにそんなことしないしゃんくすがだいすきなんだけどな?」
「それを早く言え!!嗚呼、。女神の様だ」
「(鼻血を仕舞え!!!!!)」
ばびゅんっという音と共にこちらに戻ってきたシャンクス。
後ろで不死鳥のマルコが咳き込んでいる。
本当に大丈夫だろうか。
「ねえしゃんくす?」
「どうしたあ?」
「(顔顔顔・・・っっ)おっおれ、ふねでしごとしてるしゃんくすがいちばんすきなんだよ?」
厄介払いの成功である。
勢い勇んで、よっしゃ俺の事愛してるってーーー!!
とか、意味の分からない言葉を叫んで仕事に戻った我らが船長。
先ほど間近で見た顔は、本気でインペルダウンに通報した方がいいのではないかというくらい、
気持ちが悪かった。
吐かなかった俺グッジョブ。
「だいじょうぶ?ごめんね・・・おれのせいで」
「こんな事くらいでへばらねえよい」
「そっか・・・よかった(結構押されてたけど・・・)」
「それより小僧、マルコが気になるってのはどうゆう事だ?」
「惚れちまったんじゃねえの?」
「こいつも男だろい」
「で、、説明はしてもらうぞ?」
「んとね、あのね」
しんっと静まり返る周囲。
何って、俺はただ・・・・。
「ふしちょうをみてみたかっただけ・・・なんだけど」
・・・・・・・・・・・・・・・。
『は?』
「だってね、まぼろしなんでしょ?きっときれいなあおいほのおなんだよ!
うみのあおよりもずっとずっときれいで、すんでるあおいほのお!!おれみてみたい!!!」
キラキラとした、無邪気な瞳。
自分の炎は、相手にとって畏怖なる存在で。
いつだって恐れられた、人ではないものの血の色だったのに。
今もまだ、自分の羽が、炎が、以下に綺麗かという事を、
嬉々として語り続けているその子供。
「マルコ」
「?」
「顔がにやけているぞ」
「うっうるせえよい!!」
「がお前の姿を見たいんだとよ」
「お頭には言えんな」
「そんなにか」
「そんなにだ」
「だめ・・・・かな?」
見せてはもらえないだろうか。
そんな期待と、不安の入り混じった表情で、自分を見ている子供。
今まで警戒していた自分が阿呆らしい。
マルコは1人自嘲して、
不安を紛らわそうと、服の裾を掴んでいたその小さな手を取った。
「え?」
「乗っけてやるよい」
途端、またぱあっと輝いた瞳。
「まるこだいすき!!!」
膝に感じる圧迫感。
こうして子供から好かれるのも悪くはない。
そう思いながら、
停泊した1週間、毎日のように自分に着いて回る小さな海賊と、
空の旅を楽しんだとか。
Thanks 10,000hit. To 某様