「とりあえず出航するわよ!!」
「そうね。剣士さん達どうする?」
「さっき帰ってきましたよ。ロビンちゃん」
「あら」
「此奴何者だ」
「そんな説明後よ!!!!」
「おお。悪いルッチ。送れそうにねえわ」
「気にするな」
元々持っていた小さいリュックを手に持ち、
それを見ていた2人に振り返った。
「色々片付いたらまた遊びに来るよ」
「嗚呼」
「ジャブラもな」
「ふんっ!」
「!行こうぜ!」
「行く行く!じゃあな」
笑って手を振った。
またさよならの手を振った。
「今度はもちょっと大人しくなれよ」
前と違うのは、
君の頭に手が届くと言うこと。
「さっさと行け!!」
赤面して手を払うルッチに苦笑を送って、
はルフィ達の後を追った。
入りたての自分が、こうゆう事に口を挟むのはどうかと思うし、
メンバーを決めるのは船長なわけだから、
実際の所、自分が口だしする事ではないのは分かっているが、
お姉様にあんな事させて良いのか?
いや、俺より年下だっけ?
「どうした?」
「いや、なんでもない。気にすんな」
「よっしゃ!出航!!」
どうやら色々おさまったらしい。
飛んでくる爆弾になんぞ、
俺は何にも手を出してない。
ホント、桁違いに強い奴らばかりだな。
「俺、何の役にも立ってなかったな」
「は良いんだ!」
「いや、良くないだろ。出来るだけ頑張るよ」
「おい麦藁、こいつはなんだ」
「だ!」
「だからな・・」
「ルフィの小さい頃の知り合いで。
今日からこの船に乗せて貰うことになったんだ」
「おい!なんで知らねえ内に仲間が増えてんだよ!」
「いつものことでしょ」
「いや、仲間じゃねえよ」
「仲間じゃねえのか!?」
「なんでお前が驚くんだよ!!」
サンジの拳骨が炸裂する。
「おい!」
「俺は乗せてくれって言って、ルフィも了承した。
俺はシャンクスの船を見付けたいだけだからな。
同行者とでも思ってくれ。雑用とか言いつけてくれたらいいよ」
「に雑用なんかさせるわけないだろ!」
「ありがとなルフィ。でも、此処も海賊船だろ?」
「そうだ!」
「だったら仲間じゃねえ奴を待遇するのは間違ってる」
「じゃあ仲間になれ!」
「ルフィ」
溜息をひとつついて、
机に胡座をかいているルフィの前に立つ。
頭に手を置いて、
端から見ればキスしそうな勢いで顔を近づけた。
ちなみには無自覚である。
「俺は自分が赤髪海賊団だって思ってるんだ」
「ん」
「お前がもし、シャンクスに仲間になれって言われたらなるか?」
「ならねえ!!」
「だろ?でも、
ちょっと一緒に次の島まで行こうって言われたら行くよな?」
「当たり前だ!!」
「そんなもんだよ」
「う゛〜〜〜」
「良い子だろ?分かってくれルフィ」
「分かった」
「ありがとな」