「なあ、サンジどうしたんだ?」

「気にするな。お前まで巻き込まれるぞ」

「いや、サンジの身体が心配でならないんだけど・・・」

「サンジの心配なんてしなくていいよ。
は俺とモリアぶっ飛ばしに行こうぜ」

「あっああ。ぶっ飛ばせるかどうかは別として、
悪魔の実の能力者なら、まだなんとか力になれると思うし」

「骸骨は良いのか?」

「確かにブルックも気になるけど、
お前が行くなら心配要らないだろ?」

「っ!!!!」




は天然たらしの称号を手に入れた。




「フランキー」

「なんだ?」

「ゾロがどじって陽に当たらないように見ててやってくれな」

「任せとけ」

「おい!!」

「行くぞ!!!」




走って行くルフィに着いて行きながら、

ゾンビに針は小さすぎるからと、

船から持ってきたハンマーを振るう。

剣的なものを振るうのは少しばかり苦手だが、

今はそんなことを言っている場合ではない。




「ルフィ、道は壊すなよ!!」

「分かったああああ!!!」

「分かってねえ!!あ、ルフィ!そのゴーストには!!」

「ダメだわ!!」

「ちっ!!」




あれも能力の一種であるなら、

こいつが利く筈だが・・・・。

投げた針に、ゴーストがスピードを落とした隙に、

ハンマーでゾンビを叩きのめしていく。

通り抜けて落ちた針を拾うことも忘れない。




「逃げるぞ!!」

「おう!!」

「追ってくるわ!」

「がんば・・」




がしゃぁぁん!!!!




「サンジ!ウソップ!」

「・・・・・・まさか・・・」

「無事かしら」

「行くぞ!!」

「置いてくのか!?」

「大丈夫だよチョッパー」

「・・・・なんか、が言うと大丈夫な気がする」

「よっしゃ!!待ってろモリア!!」




目標があるのは良い。

それを支えてくれる仲間がいるからこそ、

実現することなのだろうけれど。

開けたダンスホールへ飛び込めば、

待ちかまえていた敵方さん。

心の中で、ドアノブ御免なさいと、とりあえずのところ謝っておく。




「モリアと一緒にいた奴だ」

「ルフィ、俺に任せてくれないか」

「チョッパー・・・・分かった!!」

も、先に行って」

「気を付けろよ」

「分かってる」

「ロビンもな」

「ええ。有り難う」




素敵だと、思える。

引かれるままに走りながら、

命を預けられる人がいると言うことに、

柄にもなく感動していた。




「さむ・・・」

「そうか?」

「大丈夫。耐えられる。気にせず進め」

「それにしても長いな」

「冷凍室の冷気が抜けないようにだろ」



「うん?」

「一緒にいれて嬉しいぞ!!」

「照れるから止めろ」




紅い顔を隠して、ホントに此奴は。

あの赤髪とそっくりだ。

俺の欲しい言葉をくれる。

俺達は、見えて来た光の中に飛び込んだ。