朝、あんな事を言ってしまった。
気付いて欲しかったのは、自分も一緒。
だって、彼がヴォルデモートの元にいってしまうのを知っているから。
「3日。よく持った方か?」
夜、与えられた独り部屋で、シャワーの音が響く。
全裸のまま出てきたは、
そのままベッドへとダイブした。
「3年間、毎日、誰かに抱かれ続けてきたもんな・・・・」
自分の機嫌の悪い時を除けば。
誰の名前も呼ばないと決めた。
自分を虜にしてくれる名もない人に出会えるまでは。
「セブの事考えただけでこんなになるのに」
なんで伝わんねぇかな・・・・。
と、そそり立った己に手を這わす。
上目遣いで落とした親父は数知れず。
リピーターなんてのも出だした。
自信はあったんだ。
いや、自負の間違いかもしれない。
「・・・っん・・あっ・・・」
上下に擦り上げ、亀頭を撫で回し、根元を強く絞る。
荒い息が部屋中に木霊しだした。
先走りの露が、少しずつ少しずつ滴るベッドは、
既に軋み始めていて。
早くなっていく刺激の速度に、また、声を荒げている。
「セブッ・・・!あ・・・・あっああぁっは!!・・・もっ・・・・・!!イクぅうっ!」
弓なりにさせたせな。
痙攣した牡からは、白濁の液が飛び散った。
荒い息が収まらぬうちから、
今度は後ろへと手を伸ばし、刺激し始める。
無意識に呼んだ名前。
目の前で妖美に微笑んでいる姿を妄想すれば、
また、ほら、立ち上がる。
「嗚呼・・・いいっ・・・・・・・・ひあっ」
1本2本と出し入れする指を増やしていけば、
それに比例して音も激しさを増してゆく。
3本をぐちゃぐちゃに動かせば、少しは刺激されるのだろう。
夢中になってかりかりと内壁を引っかいて、
もう片方の手で、可愛らしく立った胸の突起を転がし始めた。
「足りな・・・い・・・・・あっ・・・セブっ!・・・射れ・・・もっ早・・っく」
乳首に這わせていた手をもう一度性器に戻して、
また刺激を繰り返す。
後ろは5本の指全てを使って、
出来うる限りの快楽を与えていたが、それでも足りない。
恍惚とした頭で、呼び寄せたペニス型のそれを、
アナルに宛がうと、は一気に貫いた。
歓喜の叫びを伴って。
ぐっちゃぐっちゃと響く音は、とてもとてもイヤらしい。
「もっとセブ!!もっとぉぉお・・・・!!」
これ以上早くはならないくらい。
あられもない姿は、誰に向かってかお尻を突き出しながら。
ベッドのスプリング音がぎしぎしと響く。
抱いて、融かして、愛して。
の動きに合わせてふるふると揺れる性器は、
はち切れんばかりに膨れあがり、
先走りもぽたぽたとシーツへ染みを作って行っている。
もっともっと。
欲しい。めちゃくちゃにして欲しい。
「あっぅっあっあはっ!!」
絶頂が近い事を知らせるように痙攣しだすペニスに、
覚えたばかりの縛り呪文でロープをかけ、
根元を占めれば、今度は身体が痙攣し始める。
「セブッセブ!!・・・いいよぉ・・!!セブのすごっ・・・いいぁはっ!!」
イキタイイケナイ。
イカセテ。
弱まらない刺激。
壊れそうなほど痙攣している自身を見やり、
羞恥なのか、恍惚なのか、判らぬ笑みを浮かべ、また刺激を繰り返す。
出し入れを繰り返される無機質な物体は、
既にぐちょぐちょで。
漏れている息が室内に響く。
「あっうっぅ・・・!もっっっぅ・・ひゃあっっつあぁ!!!」
縛り呪文も限界か。
杖を取り出し、より一層、ピストン運動を早くして、
縛っていたロープをとけば、
待ってましたとばかりに吹き出す白濁の液。
「あああああぁぁあぁぁぁっ!!!」
ぴくりともう一度痙攣して収まったペニス。
ぱたんっとベッドに寝ころんで、荒い息を整えていく。
バイブ音だけが響く部屋。
先程とは打って変わって、しんっと静まりかえった様はまるで・・・・・。
「はは・・・・情けね」
君を想えば・・・・・・。
時間の過ぎる、誰もいない街へ連れてって。
「明日から普通に過ごせるかな?むしろ襲うか?」
闇に想いを馳せた、月の照らぬ夜。