「とりあえず、取り仕切らせて貰って良いか?」

「家光」

「ザンザス、手の力おさめないと」

「おさめないとなんだ?

俺が怪我する

「それはまずいね」

「おさめろよボス」

「俺に命令するな」




取り仕切らせて貰えているのかいないのか、

力を消すか消さないかで言い争っているヴァリアー。




「もう良い。この勅命を読め」

は受け取らなくて良いよ」

「何故だ兄さん。俺が一番近い」

粉々にしかねないからね

ならするな

絶対触んなよぉ




決闘の説明をされても、

結局自分は兄に着いていくだけ。

いつだって。




「そして、はこちらであずからせてもらう」

「うん?」

「どうゆう事だい?」

は守護者ではない。
決闘に参加することは認められていないからな」

「それはを連れてく理由にはならないよね?」

「兄さん」

「痛いよ。

兄弟愛は他でやれえ




「俺は兄さんの傍を離れるつもりはない」

「これも9代目の勅命だ」

それじゃあ今すぐ9代目を殺せば問題ないね

「待て」

「ボス・・・・」



「なんだ」

「向こうへ行け」

嫌に決まってるだろう。莫迦か?




ザンザスの眉間に、青筋が光る。




「なら、おつかいの続行だ」

そうか。なら仕方ない



「心配ない。おつかいが終われば直ぐに帰ってこれるんだろう?」




笑って、小さな兄を地面に降ろしたは、

そのまま綱吉の隣へと一歩を踏み出した。




「また邪魔するぞ。綱吉」

「うっえ?うっっうん」




告げられた運命の日。

遠ざかっていくヴァリアーの面々に手を振った。




「しかし、今更盗撮してなんになるんだ?」

「まだ言ってやがったのか」

「十代目を盗撮だと!?」

「違う違う!が間違えてるだけだから!」

いくらで買える?

「獄寺君!!!????」

「しかし、

「なんだリボーン」

「お前、なんの疑問もないのか」

「俺はお使いに来ただけだ。
何を疑問に思う必要があるのか分からない」




何も考えるな。

ただ目の前の生き物を殺し、

そいつを守れ。護れ。マモレ。




「成る程な」

「リボーン、いつの間に阿呆になったんだ?

「撃つぞ?」

止めろ。死ぬ




敵と分かった今も前も、

全く同じ態度で接してくる

少し戸惑いを・・いや、まったく感じないのは何故だろう。

きっとが、地球が破滅してもこのままだと思うからだ。




「お前、ヴァリアーだったのな」

「そうだ」

「此処で果たしてやりてえところだが」

「物騒なことは止めとけ」

「けっ。怖じけずいたってわけか?」




笑いと、夕暮れが、溶け合う。