「役立たずが」
「スクアーロさん踏ん付けて、悦ってた人に言われたくないです」
「誤解を受ける事言うんじゃねえ!!」
「不憫だね」
「可哀相なモノを見るような目ぇすんなあ!!」
「、お代わりないの?」
「嗚呼、はいどうぞ」
喧噪などなんのその。
そんなものでのマーモンへの愛など1ミクロも崩れないのだ。
どこから取り出したのか、完成したレモネードと即、すり替える。
「でも、多趣味って事は、
なんでもそれなりには出来るって事でしょう?大丈夫よ」
「それは暗殺機関としてってことでしょうか?」
「そうなるわね」
「御免被りたいんですが・・・・」
「無理だ」
「なんでボスが答え「俺がボスだからな」」
「いや、自分でボスと「それよりお前をどう鍛えるかだ」」
「あの、人の台詞さ「その細腕じゃ銃も扱えそうにねえしな」」
「聞けよ」
ぐにいっとザンザスのほっぺたを引っ張る。
なんて柔らかいんだ男の癖に。
とか、場違いなことを思ったのは内緒。
むしろ、笑いを堪えようと、
赤い顔して数名が転がり回っているこの部屋の状態がカオスだ。
「貴様!ボスに何を!!!」
「ほっぺた引っ張ってんの、見て分からないんですか?」
「ほっとけよ。そいつ図体でかいだけの莫迦だから・・・ぶふっ」
「いひゃいぞ」
「威厳もくそもねえですね。ボス」
「ひゃなしぇ」
「はいはい」
ちょっとばかりひっぱるのを強めてから離してやる。
真っ赤になったほっぺたが・・・・。
「ぼっボス・・・・・////」
「きもいわ」
頬を染めたように見えなくもないザンザスに、赤面の変体。
のきもい発言と、
ルッスーリアの蹴りと、
ベルのナイフと、
一体どれが速かっただろうか。
「で、お前どうすんだあ?」
「何がですか」
「暗殺部隊に入んだから、何か出来ねえとってことじゃね?」
「嗚呼・・・」
「特技もなく、何をやっても中の上止まり、才能も無し。ふっ」
「今鼻で笑いやがりましたね?
今まで平民だったんだから、しょうがな・・あ」
「どうかしたの?」
「?」
すくっと立ち上がったは、すたすたと無言で部屋から出て行った。
そして聞こえる、意味不明な呼び声。
「モスカやあい。(モスカってモスラみたいだよね)」
ずるうっと部屋の中の面々が転んだ。
「何やってんだぁ?」
「聞いてわかんねえの?モスカを捜してんだよカス」
「俺はカスじゃねぇぇ!!」
「じゃあカス鮫」
「お前黙れぇ」
「それにしてもホント、どうしたのかしら」
「さあね。見に行けば判るんじゃない?」
戦闘開始された2人と、瀕死の(本日2回目)レヴィを放って、
外に出た2人の目に映ったのは、と対峙したモスカ・・・・。
いや、モスカと対峙した?
ぶっちゃけどっちでも良い。
「モスカ、あたしのこと殴れば良いよ」
「(焦)」
「思いっきり、むしろ殺す勢いで張り倒して下さい」
「(更に焦)」
「さっさと(あたしを)殺れっつってんでしょ?」
「(目を泳がせる/更に焦)」
「、何してるの?」
「生死の瀬戸際に立ってるんですよ。マーモン」
「モスカが可哀相なくらい焦ってるから、止めてあげて頂戴」
「じゃあ、ルッス姉さんが殴ってください」
「やあよ。女の顔は命なんだから。
それともあたしの所にお嫁に来るの?」
「やっぱ止めます」
「で、どうゆう状況?」
「しょうがないって、言わないって決めたのに言っちゃった」
「あら、どうして?仕方ないことはあるわよ?」
「終わっちゃいますから。それだけで」
少しだけ、少しだけ、怖かった。
本当にあの時死んでいたかもしれない。
今はもう未練がないあの世界。
見たこともない銃弾と、焦げ臭い硝煙の匂い。
「莫迦ね。こんな一流の集団に放り込まれたんだから、
しょうがないくらい当たり前よ」
「は一般人だからね。僕等と違って」
「貶してます?褒めてます?」
「クッキー、また作ってよ。レモネードもね」
「りょっ了解でえす」
「さ、部屋に案内するわ」
「あったんですか?」
「さっき作らせたの」
「流石姉さん」
(ところで他の人は?)
(眠ってるんじゃないかしら?(永遠に))
((あんな奴らの)晩ご飯は気にしなくて良いよ)
((心の声なんて聞こえない)御2人は何が食べたいですか?)