景色を眺めたり、念の鍛錬をしながら、
タイムアップと言う放送が聞こえてくるのを待つこと3日弱。
湖を見つけて水浴びをして、
戻ってみれば受験者達が説明を聞き終わったところだった。
「「!!!」」
「ぼろぼろだね」
「落ちたのかと思ったぜ!」
「落下はしたけど」
「そうゆう意味じゃねえよ」
「試験内容大丈夫?」
「うん。平気」
「さん!早く引いて下さい!!」
「あ、ごめんなさい」
自分が一番だったのだろうと出ようとしたヒソカを制して、
ハンター協会の女性が叫ぶ。
出てきたにざわめきが起こった。
「おい、こいつタワーの中にいなかったじゃねえか」
「外を降りたらダメって規約はないよ」
「その通り。さ、さっさと引いてもらえるかな?」
「はあい」
外を降りたという言葉にさらにざわめきが大きくなる。
そんな中で抽選が行われた後は、船の上へと移動し、
はゴンとキルアと共に、甲板に来ていた。
ヒソカには、プレートを集め終えた後会う約束をして。
「どんなトリック使ったのか、教えろよ」
「自分で見つけて。キルアならすぐ判る」
「あのじじい並の脚力が備わってるわけでもないだろ?」
「あの人は特別」
「だよなあ」
「それより2人とも、ターゲット誰だったの?」
「あたしは199番」
「・・・・誰?」
「目星は着いてる」
「ゴンは?」
「・・・・44番」
「くじ運ねえな」
「大丈夫だよ。奪うだけなら。殺せって言われてるんじゃないし」
「まあな」
「そうゆうキルアは?」
「406番。ゴンの後に入ってきた奴って誰だよ」
「オレの後?知らない」
「え?」
「「え?」」
そういえば、ナンバープレートをクロノスにつけていたのだったと、
今更ながらに思い出す。
自分を狩る者はキルア。
念なしで勝てるかどうか・・・・。
試すには良い機会だ。
「406番はあたしだよ」
「まじ?」
「うん」
「あ〜あ」
「よろしくね」
「宜しくなんてしたくねえよ」
船は直ぐにゼビル島へと到着し、
時間的に一番最初に着いたは、
真っ先に島へと足を踏みいれた。
まあ、いく当てもなく進むだけなのだけれど。
1日目は何もせずに過ぎた。
ただ、自分のターゲットであるあの3兄弟が、キルアを襲うのはもうすぐ。
出来れば二重の形でつけておきたい所。
「疲れるのに・・・・」
そういいつつ円をすれば、すぐさま見つかったその気配に安堵した。
今はまだ、円の持続は難しい。
場所を確認すれば後は走ったり歩いたり。
向こうが別段急いでもない様子なので、
必死に追いかける必要もないだろう。
しばらく行けば、
やる気満々でキルアに向かっている雑魚が見えてきたので、
はほっと溜息をついた。
物陰から彼らを伺う。
原作どおりに行けば、プレートを奪って投げる筈だが、彼のターゲットは自分。
3枚ゲットすればクリアなわけだから、
それを手元に残す可能性は大。
「つまんねえの」
「キルア」
「うおっ!!」
「そんなに驚くところ?」
「今、気配なかったぞ?!」
「そうかな?」
うなだれている3人を無視して、キルアの元へと歩む。
今年合格しておきたい。
ハンターライセンスは何かと使えるものであるし。
「それ、頂戴?」
「ヤダね。のプレートと交換ならいいぜ」
「意味ない」
「じゃ、奪ってみろよ」
「ん」
クロノスをせなから降ろして、臨戦態勢を取る。
蜘蛛で培った体力が、何処まで通用するのか。
まあ、16トンを押せてしまう彼の腕力で殴られれば、
痛いだろうから、それを避けて、一発、もしくは二発で決めたい。
勢い良く踏み出して、5メートルほど合った間合いを一気につめる。
顔面に向けた蹴り。
避けられるのを承知で、今度は下段から奇襲。
急所のわずかに左へ当たった蹴りは、キルアのバランスを崩した。
そのまま拳で横腹を殴る。
これもクリーンヒット。
力なら絶対にキルアが上。
スピードなら負けないことが判明されたわけだ。
物凄い音を奏でて地面に叩きつけられたキルアは、
腹の中のものを吐き出している。
「まだやる?」
「げほっ!!」
「プレート貰うね。199番だけでいいよ。クロノス」
キルアの横にしゃがみ、降ろしたクロノスを呼べば、
ひょっこひょっこと歩いてくる。
青い顔をするキルアを飲み込ませて時を戻せば、
正常な身体に戻った彼が、その場にいた。
「ありがとう」
「今の何?」
「内緒」
「けち」
「199番だけでいいよ」
「、ほんとに何者だよ」
「それも内緒」
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