フェイタンとの修行に励んで2週間が経っている。

予定通りに進んでいるなら、

2人はもう、200階に入っているだろう。

そもそも、ヒソカは来いと言ったが、

ファイターとしてなどとは言われていない事に気づいた。

ヒソカと戦うかもしれない危険を冒すのであれば、

観客として行く方が、幾分かマシだ。




「フェイ、こうゆう場合はどうしたらいいの?」

「セトを増やすか、自分できついところ見つけるね」

「嗚呼・・・・なるほど」

「お前の場合、回数こなす方が、よぽど現実的よ」

「そか。じゃあ、もう2セットくらい増やそうかな」




物凄いスピードで腕立てをしながらの会話。

勿論、堅を維持しながら。




「終わった」

「お前、やぱり化け物ね」

「いいよ。うん。ありがと。念の修行行って来る」

「前見ないと転ぶよ」

「へへ」

「明日はお前がオニね」

「はあい」




半日かかっていた筋トレも、

今では数時間でこなせるようになった。

フェイタンにも、認めてもらえるようになったのかもしれない。



は、歩きながら自分の能力について考察していた。

機械仕掛けの神様(マリオネットクロノス)は、

一度見てしまったら、この人形を危険視するだろうから、

無理矢理にでも飲み込める力もプラスしておきたいところ。

まあそれは、自分が強くなればいいだけの話。

クロノスは意思を持って動く。

つまり、口を開けているクロノスに、敵を自分が押し込めれば良い。




「クロノスは戦闘用じゃないし」




どちらかといえば、怪我を治すとか、

自分が瞬間的に逃げるとか、

そっち方面に活用したいが為に造った能力だ。

問題は次の能力。

特質系。




「クロロ、来たよ」

「入れ。能力は決めたか?」

「うん」

「どうゆう能力だ」

「教えない」

「それじゃあ修行にならないだろう」

「クロロは神様って信じる?」

「なんだ唐突に」

「あたしは信じない」

「・・・・・俺もだが・・」

「クロロには、流を見て欲しい。能力の開発は自分でする。判らなかったら聞く」




それでもいいと聞く少女を、

黙って見ているしかなかった。

神様なんていないから、自分のことは自分で決めなければならない。

指し示す導も何も、ないのだから。




「判った」

「じゃあ、組み手?」

「そうだな」




午前中はフェイタンと修行。

午後はクロロと修行。

夜はコルトピと遊ぶ。

まだ夜眠れないは、昼に睡眠時間を取らねばならなかったが、

それでも有意義な日々は、早く過ぎ去っていくもので。

気付けば春風吹く、4月になっていた。




「それじゃあ、行って来るね7月中旬には帰ってこれるから」

「3ヵ月半も会えないのか」

「団長、うざいよ」

「フェイもありがと」




何処かに隠れているであろう師匠へ感謝を送る。

空港でしょげてしまっているクロロを無視して、

コルトピに手を振ると、は飛行船へと歩を進めた。

次に会う時には、夏になっている空を見上げて。









天空闘技場につけば、

明らかにわかる彼のオーラ。

怒っているだろうなと思いつつ、けれど制約をつけなかったのは向こうだし・・・。




「あれ??」

「ゴン。久しぶり。キルアも屋敷でたんだ」

「まあな」

「も戦いに来たの?」

「まさか。あたしは観客として・・っひ!」




舐めるような視線。

しかも自分にだけぬんめりとしている其れは、絶対に・・・。




「そんなにボクと戦いたくないんだ?」

「「ヒソカ!!」」

「だって、ヒソカは来いとしか言ってないし、
今はまだヒソカと戦いたくない。勿論、ゴンやキルアとも」

「そんなんでボクが許すと思う?」

「思わないけど、貸しって押し付けられるのは、ココに来る事だけだからね?」

「まあね★」



「まさか、ヒソカに会いに来たとか?」

「うん。そう」

「まじで!!!???」

「そんなに驚く事?」

「当たり前だろ!!」

「イルミに拉致られた事の方が驚きだと思うけど」

「え?じゃあ、もゾルディック家にいたの?」

「ゴンたちが来る1週間前くらいまでね」

「ちょっと待て、突っ込むべきところがまだあるだろ!?」

「そう?」

「そうだよ!!」




ぎゃあぎゃあと騒ぎ始めた2人を微笑ましく見つめる。

なんだか懐かしい雰囲気だ。

通りすがりAの言葉で、4人ともぴしりと固まる事になるのだけれど。




「親子で闘技場に挑戦かい?」




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